ドライビットシステムズ社が40年以上にわたって培ってきた「アウサレーション」の技術と歴史。
その品質の確かさは、世界110カ国以上に年間1,400万㎡以上、1969年の販売開始以来の累積販売面積が4億㎡以上という圧倒的な数字が証明しています。
生産においても、米国4拠点のほか、カナダ、ポーランドの計6拠点から国際展開を行っており、名実ともに「世界標準外断熱工法」となっています。
設計者支援 | 代理店育成 | 専門施工店育成 |
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設計者には、設計支援のため、製品データの提供や技術サポートなどを行っています。 | ドライビット「アウサレーション」のエキスパートである代理店・特約店を育成し、設計・施工の支援を行っています。 | 米国ドライビットシステムズ社の指導のもと、当社が国内での研修(教育と実地指導)を行っています。 |
平成10年および12年の建築基準法・同施行令などの改正により、耐火構造の性能「火災に対する非損傷性等」に影響を及ぼさない「あと施工外断熱工法」は、法的規制を受けることなく実施できることになりました。
米国では、1980年代初め頃、急拡大する発砲系外断熱工法(EIFS)の防火規制のあり方をめぐり世論が高まりを見せ、実証主義を旨とした多層階防火試験(マルチストーリーテスト)が誕生しました。
米国政府が創設した過酷な防火試験である「多層階防火試験」にドライビット「アウサレーション」は最初に合格しました。
高さ7.3m、幅4.6m、奥行き4.6mの2階建て構造の試験用躯体に試験体(ドライビット)をはり付け、1階部分に開口部を設けます。
室内でダグラス・ファーで造った箱を約30分間燃焼し、上層階への延焼について試験を行います。
建築の高層化が進む中、万一火災が発生し、上層階へ延焼するようなことがあれば、それは大きな被害に直結します。上層階へ燃え広がることのない防火性能を備えた外壁材を使用することは、「安全」を守る上で最も重要であり、基本でもあるといえます。
その後1990年代に入り、多層階防火試験と同等の防火性能評価試験をより低コストで行える「ISMA」試験に変わりました。既にドライビット等EIFS商品は米国のみならず、諸外国へ輸出されていましたが、上階への防火性能を規制する考えは輸出先の各国でも必要となり、ISMAの合格をもって、「多層階建築への防火規制基準とする国」が増加して行きました。
現在、多くの先進国で外断熱を含む外壁の防火性能について厳しい法的規制が設けられており、防火・耐火試験が義務化されています。そのような状況の中「ISMA」は、上階延焼性を評価する有効な防火試験として、世界でも最も厳しく信頼性の高い試験として認知されています。
建築物の外壁面に用いられる建築材料の火災安全性、樹脂系材料も含め可燃性外装材の燃え拡がりやすさを評価する試験方法が2015年1月に制定されました。
日本国内での実用性を加味した中規模型の試験であり、開口部から火災を噴出させ上下左右の全周で外装仕上げ材の火災拡大を評価できることが特徴です。
ドライビット「アウサレーション」は本試験で、その性能が確認されています。
湿式外断熱工法の外壁に求められる性能は、防耐火性能のみならず、地震や台風等の自然災害への適応、長期的な社会インフラを確保する観点など多くの要求があります。
アウサレーション米国建築製品・技術評価機関であるICBO/米国国際建築主事会議(現在ICC/国際法規評議会に統合)が湿式外断熱工法に求める基準に対し、国内での対象とならない下表にある多くの項目すべての性能評価試験に合格しています。
アウサレーションはRC下地の耐火性能について、建築基準法に基づく性能評価を受け、大臣認定を取得しています。(大臣認定番号 FP120BE-0004)また、アウサレーションは国内において(財)建材試験センターで、その耐火性能の比較試験を行い、アウサレーションシステムを取り付けた躯体のほうが湿度上昇が少ないなど、良好な結果が報告されています。
01 | プラスチック容器に接着樹脂材(ジェネシス)を注ぎ、ポルトランドセメントと混ぜ樹脂モルタルをつくります。 | |
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02 | 最下端部の軒天部、開口部回りなどに樹脂モルタルを塗り、補強用のメッシュの端部をはり付けます。(バックラップ用巻き返しメッシュの取り付け) | |
03 | ドライビットボードの裏面全体に、櫛目の付いたコテを用いて、接着樹脂モルタルをくし目状(不陸3mm未満)に塗ります。 | |
04 | ドライビットボードを連続して水平にはり付けます。 4-1. 平面部では、破れ目地(レンガ目地状)にはり付けて行きます。 4-2. コーナー部分の垂直のジョイントは、ジョイント部分が重ならないようにします。 |
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05 | ドライビットボードをはり付けた後、壁全体を定木(2~4列のボードの長さ)で叩き、表面が平滑であることを確認します。 ボードはり付け後、完全に硬化するまで少なくとも4℃以上で、約24時間の養生期間を設けてください。 |
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06 | 接合部に隙間がある場合は、ボードの小片を埋め込み隙間をなくします。 EPSの表面をサンディングしボード表面を平滑にします。 |
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07 | 02ではり付けたメッシュを巻き上げ、断熱材小口をベースコートで覆います。 スタンダードメッシュをドライビットボードの表面にベースコートをコテで塗ります。スタンダードメッシュは四方少なくとも65mm位のオーバーラップで重ね合わされなければなりません。ただし、パンザーメッシュはつきつけてください。 スタンダードメッシュ伏せ込み後、完全に硬化・乾燥するまで、少なくとも約24時間の養生期間を設けてください。 |
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08 | ベースコートの上にコテを使用してフィニッシュコートを施工します。 コテさばきの統一や同種の道具を使用するなどして、均一な表面仕上げとします。 |